春を元気に乗り切る!肝と粘膜をいたわる「きゃらぶき黄精入り」
- tetsuya takeshima
- 4月29日
- 読了時間: 3分
更新日:7月13日
春は体のバランスが崩れやすく、だるさや不調を感じがち。東洋医学では「肝」のケアが重要とされます。この記事では、肝を整え、乾燥する季節に嬉しい粘膜ケアにも役立つ「黄精」入りの薬膳風きゃらぶきを紹介。春の元気を食でサポートします。

料理好きのあかね:「なんだか最近、体が重いっていうか…朝がつらいのよね。春って本来、ワクワクする季節なのに、ぼーっとしてしまうというか。」
薬膳に詳しいはなこ:「それ、冬の間に体の中にたまった“寒”や“湿”が、春の陽気でゆるんできて、体のバランスが崩れがちなのかも。薬膳では春は“肝”の季節。肝の働きを整えて、新陳代謝を上げる食材をとるといいよ。」
あかね:「肝って、あのレバーの肝臓?何を食べたらいいの?」
はなこ:「そうそう、東洋医学で言う“肝”は、血を蓄えたり、感情のバランスを保ったりする重要な働きをしているの。春に元気に目覚めるためには“肝”をサポートする食材がカギ。たとえば、クコの実、金針菜、黄精(おうせい)なんかがオススメ。」
あかね:「黄精?なんだかカッコいい名前だね。でも聞いたことないかも…。」
はなこ:「黄精はユリ科の植物の根で、滋養強壮にいいとされてるの。気を補い、潤いを与えるから、乾燥しやすい春の粘膜ケアにも◎。漢方薬の材料にもよく使われてるんだよ。」
あかね:「へえ~、粘膜にうるおいってことは、のどにもいいの?」
はなこ:「そうなの。春って意外と風が強かったり、花粉もあるし、のどや鼻の粘膜もダメージ受けやすいでしょ。だから、白きくらげもおすすめ。体を潤す王様みたいな食材で、美肌効果もあるよ。」
あかね:「なるほど…!今日さ、春にぴったりの“きゃらぶき”を作ろうと思ってるんだけど、そこに黄精やクコの実を入れたら薬膳っぽくなるかな?」
はなこ:「それ、すごくいいアイデア!“きゃらぶき”って山菜のふきで作るでしょ?ふきは苦みがあるから、冬にためた“毒素”を出してくれる働きもあるんだよ。」
◆「きゃらぶき 黄精入り」のレシピ
材料(作りやすい分量)
ふき…200g
黄精(刻み)…大さじ11/2
クコの実…小さじ1
ごま油…大さじ1
合わせ調味料
だし汁…11/2カップ
醤油…大さじ1
みりん…大さじ1
砂糖…大さじ1
酒…大さじ1
作り方
黄精は水につけて柔らかく戻します。
ふきは塩をまぶして板ずりし塩1つまに加えた熱湯で色よくゆで、水にとって皮をむきます。3cmに切ります。
鍋にごま油を熱しふきを炒めます。
油が回ったら黄精と調味料を加えて煮含めます。
汁が1/4に煮詰まったらクコの実を加えて一煮して仕上げます。
◆薬膳的な食材の効用

あかね:「すごい!ふきの佃煮って地味だけど、こんなに華やかに栄養バランスも良くなるんだね。」
ゆうこ:「薬膳って“特別な料理”じゃなくて、ちょっとした工夫で毎日のごはんを整える考え方なんだよ。春は“芽吹き”の季節。気も体も元気に伸びていけるように、食でサポートしていこうね。」
あかね:「うん、今年の春は、体の声を聞きながら、楽しんで料理していこうっと♪」
◆春を乗り切るヒント
朝に白湯を飲んで内臓をやさしく目覚めさせる
苦味のある山菜でデトックス
冷たい飲み物は控えめにして、温性の食材を取り入れる
自然のリズムに合わせて、早寝早起きを意識する


コメント